美容の世界の鍼

鍼

鍼治療というと、腰痛や肩こりに悩むお年寄りが受けるものというイメージがありました。しかし、最近では美容の世界でも鍼が使われています。美顔のために使うものでは、鍼を差し入れる刺激によってサイトカインという細胞間情報伝達分子となる生理活性タンパク質を活性化させて、血流を促進して美顔に導きます。真皮層やその下の皮下組織を刺激することで、筋肉を巡っている血流やリンパの流れも良くなります。

これにより、コラーゲンやエラスチンといった肌にハリを与えている物質の生成が活発になり、新陳代謝も盛んに行われるようになります。

この施術は身体が本来持っている免疫機能や自然治癒力を引き出すことで、体の根本から綺麗にしてくれるのがメリットです。西洋医学では身体の表面に出ている症状しか見ませんが、東洋医学では身体の内側にある原因を根治するようにして治していきます。もし肌の調子が悪い、くすんでいるなどという不調がある場合は、東洋医学の施術を受けることで内側の原因をなくせる可能性があります。

副作用がありませんし、薬を使うわけでもなく、効果の持続力が高いというメリットがあります。美容治療の中では、効果がすぐに出る部類の施術です。